communityとは(「共同体」を考える3)

用語の定義 
「濱嶋朗・竹内郁郎・石川晃弘 編『社会学小辞典』〔増補版〕(有斐閣1991増補版13刷)」より、
一部抜粋しておく。

共同体 (community 独Gemeinde)
広義には相互依存的な生活と共同労働、
共属感情および連帯感につつまれた成員から成る共同社会を指すが、
狭義にはマルクスの歴史理論でうち出された近代以前の社会の基底をなした生産様式をいう。
それによれば私有財産制の成立に先立つ共同所有と共同労働を基礎としていた原始共同社会から移行して、
私有地と共有地が併存する土地所有形態をとる。
そこでは共同体的に占取された土地に何らかの形で依存せざるをえないために、私有地の経営においても、
三圃制度や混在耕地性などの種々の共同体規制を受けざるをえない。
低い生産力の下で成員と共同体を維持再生産することが最も重要なこととされ、
階層分化を抑制するための内部における平等性、
共同体的土地所有を守るための外部に対しての封鎖性を特徴とし、
局地的小宇宙として孤立分散したものであった。

コミュニティ(community)
コミュニティの社会学的含意は、一定地域の住民が、
その地域の風土的個性を背景に、その地域の共同体に対して特定の帰属意識をもち、
自身の政治的自立性と文化的自立性を追求すること、に示される。
コミュニティの規定自体、多義的で、そのことがコミュニティ概念の曖昧さにつながっている。
ヒラリー(Hillery,G.A.)は94通りの規定を整理して、
「地域性」(area)と「共同性」(common ties and social interaction)が最低限の共通項であることを発見している。
コミュニティ思潮という脈絡では、低迷期と高揚期の繰返し(離脱と回帰のサイクル)である。
1970年代のわが国では、巨大都市を中心とする社会構造の変動により、
伝統型の「地域共同体」(およびその擬制的延長)が衰微化しており、
したがって住民にとって新しい規範をもつコミュニティ形成の必要が、強調されている。
新コミュニティは、伝統型共同体のように固定した社会=経済的基盤に照応しておらず、むしろ
1)住民の意思と行動という価値理念の面で追及
(地域生活過程における住民の思想と行動の新しい体系、とのコミュニティ規定)と、
2)都市的生活環境施設の物的な面での充実
(生活環境施設のネットワーク、とのコミュニティ規定)の二つの極に突出している。
プロフィール

うぃんく

Author:うぃんく
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